エンガワ

くだらないことを書く日記です。

「変な絵」が面白すぎた!

 

雨穴さんの「変な家」に引き続き、「変な絵」を読みました。

 

 

大学の図書館にリクエストして買ってもらったのでタダで読んじゃいました。

ありがとう。図書館。ことよろ。

 

 

マジで面白くなってました。

前作も良かったですけど、個人的にはこっちが好きです。

 

 

前作は謎解き要素が目立っていて、最後の方に全て解き明かされる感じでした。話が進んでも謎が深まるばかりで、先が気になる展開でした。

 

 

でも今作は話の構成が凄く凝っていて面白かったです!

 

 

第1章は前作と同じで、謎解き要素が含まれています。ただ!第2章、第3章は全く違うお話が始まります。なので私は最初短編集なのか?と疑ってしまいました。

 

 

ですが、ある共通の人物の名が出てくることで、それらが全て関連した話であると気づきました。全く違う登場人物を章ごとに掘り下げていき、登場人物たちの人間関係や時系列が途中で明かされるわけです。

 

 

内容は結構グロいシーンあります。普通に怖いです。でもそういう怖さだけでなく、人間の心理的な怖さもあるのが雨穴ワールドだと思います。前作も今作も現実世界で問題視されているような動機が背景にあったので、妙にリアルでした。

 

 

そうやって話が進んでいき、第1章の謎の真実が明かされていく構成になっています。前作に登場した栗原さんの過去が見れたのも面白かったです。なのに雨穴さんが登場しなかったのが意外でした。

 

 

でもその代わりに雨穴さん本人の朗読動画が見れるんですよ。

なので許します。

 

 

このシステムのいいところは、本を読んだ人だけYouTubeにアクセスできるので、コメントでネタバレし放題なところです。感想のシェアができるこのシステムのおかげで読み終わった後も余韻に浸れます。

 

 

さらに本作で出てくるブログ、実在するんです

凄くないですか??どこまでこだわるの雨穴さん!ちょっとは手抜きなよ!

 

 

一つの小説でこんなに楽しめるのに、図書館でタダで借りてしまったことに罪悪感を感じます。

 

 

本をあまり読まない人が読むと、本を好きになるきっかけになると思います。本当にそれくらい構成やテンポが良くて、私自身小説の良さを再認識できました。

 

 

超面白いです。気になる人はぜひ!